こんにちは。ゆう(@honkiku1)です。
2013年に駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの赴任先の支社が倒産。半年間に渡る就職活動の末、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。
そんな経験を活かし、このブログではアメリカで就職するためのポイント、アメリカでの仕事や暮らし、英語の学習方法などについて日々紹介しています。
英語の資料を読み終わるのはいつも一番最後。
その上、せっかくがんばって読んだのにちっとも内容が頭に入っていない。
こんな悩みはありませんか?
この記事では、僕がAmazonで2年間働いてたどりついた、究極の英語速読術についてご紹介します。
英語の資料、読むの辛すぎ・・・(泣)
英語の資料、読むの辛いですよね・・・。
僕が勤めるAmazonという会社は非常にドキュメントを重視する会社で、プレゼンの代わりに参加者全員で資料を読み込むことから会議が始まります。
しかもこの資料というのがパワポではなく、文字びっしりのワード資料という・・・。
Amazonの資料は6ページャーと言って、本文(全てテキストのみ)6ページ+付録数ページで構成されています。
この資料をネイティブと同じスピードで読み終わらないと議論に参加できないので、がんばって速読します。
しかし、かなりがんばって読んでも、読み終わるのはいつも一番最後。
その上、せっかくがんばって読んだのにちっとも内容が頭に入っていないという、まさに踏んだり蹴ったりの状況です。
そんな環境で2年ほど仕事してきてわかったことがあります。
究極の英語速読術とはズバリ、「読む量を減らすこと」です。
究極の英語速読術は読む量を減らすこと
英語の速読には様々な要素が求められます。
語彙力や英文解釈力はもちろんのこと、英単語を目で見て瞬時に把握する力や、返り読みせずに英文をそのままの語順で理解する力などなど。
これらのスキルを効率的に鍛える勉強法は無いものかと、僕もいろいろと試行錯誤してきましたが、結局は多読しか無いのかなというのが今の所の結論です。
(ちなみに書籍とオーディオブックを併用したオススメのリーディング勉強法については下記の記事を参照してください。)
こんにちは。ゆう(@honkiku1)です。 2013年に駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの赴任先の支社が倒産。半年間に渡る就職活動の末、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。 そんな経[…]
英文を読む速度自体は、多読によってコツコツと上げていくしかないし、それはすべき。
それは認めた上で、それでもなお、英語にハンディキャップを持つ日本人が、なんとか今現在の英語力で仕事をしていくために身につけるべき究極の英語速読術。
それが、「読む量を減らすこと」です。
もう少しちゃんと言うと、
- 漫然と資料を初めから終わりまで読もうとするのではなく
- その資料から得られるROIを最大化するために読むべき箇所を見極め
- そこをきちんと精読する
ということです。
具体的なやり方は、以下の3つのステップになります:
- 資料を読む目的を明確にする
- 目的を果たすために答えるべき質問を考える
- 資料を読むのではなく、質問の答えを探しに行く
資料を読む目的を明確にする
最初にすべきことは、資料を読む目的を明確にすることです。
資料を読む目的は、もちろん資料を理解すること、ではないですよね!
それはただの手段に過ぎないはず。
でも、実際には、単に資料を理解することが目的になってしまっていて、その先のゴールが不明確な人、けっこういるのではないでしょうか?
資料を読む目的が明確でないと、焦点が定まらず、結局資料全文を初めから終わりまで読むことになってしまいます。
例えば、電化製品の取扱説明書を初めから終わりまで全て読む人っていませんよね?
まあ、厳密にはそういう人もいるとは思いますけど(汗)、多くの人は「とりあえず使い始めたい」とか「予約録画の仕方が知りたい」とか、何かしら目的があって、それを満たすためだけに取扱説明書を読むと思います。
これと同様に、資料を読む際には必ずその目的を明確にすることを意識しましょう。
ほとんどの場合は、資料を読む目的は以下の3つのうちどれかだと思います:
- 何らかの意思決定をしたい(この企画を採用すべきかどうか、など)
- 情報を得たい(このツールの使い方は?など)
- 資料自体の品質を高めたい(レビュー)
目的を果たすために答えるべき質問を考える
資料を読む目的が明確になったら、その目的を達成するために答えなければならない質問を考えましょう。
例えば、ある企画を採用すべきかどうかを決めたいのであれば、あなたはどんな質問に答えなければいけないでしょうか?
これは業界や業種、企画の種類によって様々だと思いますが、例えば以下のような感じでしょう。
- それ、儲かるの?
- それ、実現可能なの?
- それ、今やるべきなの?
このように資料を読む前に自分の中で判断の軸を持っておくことで、資料の構成に惑わされずに意思決定を行うことができます。
資料を読む前に判断軸を持っていないと、資料に書かれている内容だけで判断してしまいがちですが、前もって軸を持っておけば、例えば資料中に実現可能性を判断するための情報が含まれていなければ、それについて即座に突っ込めるわけです。
質問ができたら、忘れないようにどこかにメモしておきましょう。
資料を読むのではなく、質問の答えを探しに行く
質問ができたら、資料に入ります。
ここでいきなり本文を読み始めないようにしてください。
まずは資料の見出しと図表だけを眺めて、どこに何が書かれているのかをざっと把握します。
全体の構成がつかめたら、前のステップで立てた質問の答えを探しに行きます。
ポイントは、「資料を読む」のではなく、あくまで「質問の答えを探しに行く」という意識を持つことです。
見出しで当たりをつけたら、質問に関連しそうなキーワードをスキャニングします。
「ここに答えがありそうかな?」という場所を見つけたら、やっと読み始めます。
ここまでの作業で、読むべき量をかなり減らせているので、実際に本文を読む際には多少時間をかけてゆっくり精読してもかまいません。
答えが見つかったら、質問の横にメモしておきましょう。
事前に立てておいた質問の答えが全て見つかり、当初想定していたゴールが満たされれば、そこでリーディング終了です。
すでにゴールは達成されているので、それ以上その資料を読む必要はありません。
では、もし答えが見つからない場合はどうすれば良いのでしょうか?
基本的には見つかるまで探すことになりますが、資料の構成上「絶対にここに無ければおかしい」という場所に答えが見つからなければ、そもそもその資料には該当する情報が含まれていない可能性が大です。
その資料にはさっさと見切りをつけるなり、作成者に質問するなりした方が良いです。
おすすめの教材
本を効率よく大量に読む
上で述べた速読法は、僕のオリジナルというわけではありません。
『王様の速読術』という本で紹介されている、本を効率よく大量に読む方法を、英語資料の読解に応用したものです。
速読と言うとよくあるのが「眼球を速く動かす」とかそういったマユツバなものですが、この本の速読はそういったものとは一線を画し、いかに少ない労力で重要な情報を獲得するかに焦点を置いています。
タイトルや表紙はちょっとふざけた感じがしますが、内容はいたってまともです。
英語に限らず、効率よく読書をしたいという方には一読をお勧めします。
本の“召使い”になっていませんか――?
今日からあなたは、「本の国」の王様。本はあなたに“優良な知識をもたらす家来”です。本との面会時間(読書時間)や読み方は、あなたの都合に合わせればいい。国を支配する王様のように、本をコントロールしながら読むから、「王様の速読法」なのです!
目を速く動かす練習も、「特殊な技能」も必要ありません。
*1冊を30分で読破する
*試験に備える
*1週間で専門家になる
など、目的別に速読術を使いこなすコツを紹介します。
英文読解の定石を知る
長い英文の中から大切なところを見抜くのは、それなりに経験がいるものです。
『サバイバル英文読解』では、本来であれば多読によって培われていくそういった英文読解の勘所を、「定石」としてルール化してまとめてくれています。
最も大切な部分を瞬時に見抜く法則や、文章が「まとめ」や「具体例」に入るサインといった「定石」を学ぶことで、質問の答えとなる箇所をより迅速に見つけることができるようになります。
ラクせよ大人。英語はもっとラクに読める!
英字新聞やWeb記事、趣味や資格の長文でも、英語を読むのはハードルが高く、とかく難しいものと思いがち。しかし、英語が書かれる「定石」を知れば、難解な語句や表現の意味を補いながら、あらゆる英文の核心が、一気につかめるようになる! 最も大切な部分を瞬時に見抜く法則から、文章が「まとめ」や「具体例」に入るサインと、そのスマートな活用法まで。快速で英語を読みこなしていくポイントを凝縮した、英文読解“虎の巻”。
圧倒的わかりやすさでおなじみ、大人気カリスマ講師による「超効率的」入門講義、待望の第2弾。
こちらはKindle Unlimitedで無料で読めるので、もしすでに入っていたら是非試しに読んでみてください。
Kindle Unlimitedには良い英語関連本が多く揃っているので、英語学習者は入っておくといいと思います。
英文の読解速度を上げる
冒頭でも述べたように、英文の読解速度を上げるには、最終的には多読をしなければならないと思います。
ただしこのとき、ただ漫然と多読をするよりも、『2週間で英語の読解スピードが3倍になる本』に書かれているような英文速読のコツをあらかじめおさえておき、その実践という形で多読をすることで、より効率的に読解速度を上げることができます。
せっかく多読するなら、その前に速読のコツをおさえておいた方が断然オトクですよ。
ビジネスで大量の英文を読まなければならない人やTOEICの長文を読むスピードを上げたい人に。ケネディ元大統領も学んだという、アメリカの伝統的な速読術でネイティブスピードを身につける英文速読のロングセラー、改訂版!
英語研修のエキスパートである著者が30年以上、英文スピードリーディングを研究して、効果のあったメソッドをアレンジした2週間のプログラムで毎分200-300語のネイティブスピードを身につけましょう。
返り読みと逐次読みの癖を直す、手を使った読み方で視野を広げる、スキミング、スキャニングなどの速読テクニックを毎回集中学習してから、400-1200語の英文を読み、内容理解の問題10問に答えます。読解速度だけでなく、理解力をあげるための語彙力増強法のレッスンもあります。
まとめ
まとめます。
- 英語の資料を速く読むコツは、読むべき箇所を見極めること
- そのためには以下の3ステップで英語資料を読む:
- 資料を読む目的を明確にする
- 目的を果たすために答えるべき質問を考える
- 資料を読むのではなく、質問の答えを探しに行く
とは言え、並行して多読も行い、英語の読解スピード自体を上げることも諦めずに続けていきましょう。
下記の記事が参考になると思います。
こんにちは。ゆう(@honkiku1)です。 2013年に駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの赴任先の支社が倒産。半年間に渡る就職活動の末、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。 そんな経[…]