【英文法との上手な付き合い方】文法を学んで英語の運用力を上げるコツ

こんにちは。ゆう(@honkiku1)です。

2013年に駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの赴任先の支社が倒産。半年間に渡る就職活動の末、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。

そんな経験を活かし、このブログではアメリカで就職するためのポイント、アメリカでの仕事や暮らし、英語の学習方法などについて日々紹介しています。

 

英文法に対しては、人によって意見が大きく異なります。

英文法は定められたルールなのだから、きちんとそれに従って正しい英語を話さなければ!

という人もいれば、

英文法なんて実践では何の役にも立たない!海外ドラマなどを見まくって実践的な表現を覚えた方がいい!

という人もいます。

 

この記事では、英文法に対する僕の見解と、英文法を効率的に学んで英語の運用力を強化する勉強法をご紹介します。

 

まず、英文法に対する僕の見解は、

英文法はルールじゃなくてツール。上手に利用して効率的に英語を学ぼう

です。

 

英文法はルールではなくツール

文法には「法」という文字が入っているので、文法は「法律」のように「絶対に守らなければならない厳格なルール」のように捉えている方もいるかもしれません。

しかし、文法をそのように捉えてしまうと、「ルールを気にするあまりなかなか英語がしゃべれない」ということになりがちです。

イヌくん
分かるー!正しい英語を話さなきゃって思うと、全然しゃべれなくなっちゃうんだよね

 

僕は、文法は「法律」ではなく「法則」と考えています。

まず先に文法があって、人々はそれに従って言語を話している、のではありません。

順番が逆なんです。

 

人は文法が体系化される遥か以前からその言語を話していました。

言語学者がそれを観察する中で、「どうやら人々はこのように話しているらしい」と何らかの法則性を見出して、その法則をまとめたのが文法なんです。

「主語の後には述語が来るらしい」とか「過去の話をするときには動詞の語尾が変化しているようだ」とかですね。

科学者が自然を観察する中から、様々な法則を発見してきたのと同じです。

イヌくん

なるほどー。でも、なんでわざわざそんなことしたのかなー?
そもそも文法なんて無ければ、「間違ってるかも?」なんてビクビクしなくて済むのに。

 

英文法を上手に利用して効率的に英語を学ぼう

子供は言葉を覚えるのに、文法から入ったりしませんよね。

子供は周りの大人達が話すのを聞いて、自然と言葉を学んでいきます。

でも、それができるのは7歳ぐらいまでの子供だけなんです。

年齢とともにその能力はどんどん落ちていき、思春期以降はほぼ無くなってしまうということが、研究によって明らかになっています。

 

そこで文法が役に立つんです。

子供がその柔軟な脳で何千時間もの英語のシャワーを浴びて習得することを、大人はその高度な論理力によって、文法という形で体系的に効率よく習得することができるんです。

これって実はすごく便利じゃないですか?

 

文法はあくまで「観察の結果、どうやらこんな傾向があるらしい」程度のものです。

「文法は必ず守らないと英語が通じない」とか、「文法が間違っていると恥をかく」なんて気負わないでください。

学習の際には、誰かがまとめてくれた整った文法体系でサクッと効率的に学びつつ、実際の会話では「しょせん一般論だよね〜」ぐらいの軽い気持ちで受け止めてガンガン間違えちゃえばいいんです。

文法的に完璧な英語を話す人なんて、ネイティブでもいませんから!

イヌくん
そっかー!そう考えると、文法ってすごく便利なんだね!

 

文法を学んだらすぐにアウトプットしよう

世間では「受験英語なんて使えない」なんて話をよく聞きますよね。

「いくら受験英語をがんばって勉強しても、英語を話せるようにならない」と。

これは半分正解で半分間違っています。

正しくは、「(TOEICも含めた)受験英語は大人が英語を効率的に学ぶためにはぜひ活用すべきだけど、それだけでは英語の運用能力は上がらない」です。

イヌくん
受験英語だけでは足りないものがあるってこと?

 

受験英語に欠けているもの。

それはズバリ「アウトプットする機会」です。

 

英語の運用能力を本当に測ろうと思ったら、英語による面接とエッセイが本当はベストですよね。

でも、それでは採点にかかる工数が膨大になってしまうので、その代替手段として仕方なく現在の選択式や穴埋め問題が広く採用されているんです。

穴埋め問題、知識の確認のためにはいいんですが、穴埋め問題だけ一生懸命やっていても、英語を話せるようにはなりませんよね、やっぱり。

 

大人の英語学習の目的は試験に受かることじゃなくて英語を使えるようにすることなので、アウトプットの機会を意識して作るようにしましょう。

何か文法事項を学んだとき、そこで終わりにしてはダメで、その文法事項を24時間以内に必ずアウトプットするように心がけてみてください。

 

もし英語を話す機会(外国人の同僚との会話、英会話教室など)があるのなら、新しく学んだ文法事項を会話の中で必ず使うようにする。

もしそんな恵まれた環境にないのなら、自分でお題を決めてエッセイを書き、その中で新しく覚えた(思い出した)文法事項を必ず使うようにしましょう。

意外に思われるかも知れませんが、ライティング力の強化はスピーキング力の向上にもつながるんですよ。

詳しくは下記の記事を読んでみてください。

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おすすめの教材

英文法の本はいろいろなものに目を通してきましたが、大人の英語学習者にベストなものと考えると、下記の2つかなと思います。

 

『関正生の英文法ポラリス』シリーズ

関正生の英文法ポラリス[1 標準レベル]
4.5

スタディサプリで人気の英語講師・関正生が、入試英語の基礎&得点源となる文法・語法問題を徹底分析。最前線の入試頻出問題に徹底フォーカスした良問+解説で、ゆるぎない基礎力がつく! 教科書~センターレベル

関正生の英文法ポラリス[2 応用レベル]
4.4

スタディサプリで人気の英語講師・関正生が、入試英語の基礎&得点源となる文法・語法問題を徹底分析。最前線の入試頻出問題に徹底フォーカスした良問+解説で、志望校のレベルをしっかりカバー。

関正生の英文法ポラリス[3 発展レベル]
3.9

スタディサプリで人気の英語講師・関正生が、入試英語の基礎&得点源となる文法・語法問題を徹底分析。最前線の入試頻出問題に徹底フォーカスした良問+解説で、難関大学の英語もクリア!

標準レベル、応用レベル、発展レベルの3部作になっています。

自分のレベルに合わせて選んで下さい。

これは、今まで僕が見てきた文法関連の本の中ではイチオシです。

英文法についてはこの本の内容をおさえておけば、実用英語としては必要十分だと思います。

 

おすすめポイント

  • 英文法の参考書にありがちな事項の羅列ではなく、一言で本質を示してくれるので、すっきり頭に入る
  • 練習問題は、知識の確認のために最低限必要な問題数だけを、良問に絞って掲載している
  • 下で紹介しているスタディサプリの講義内容との親和性が高く、講義の復習に使いやすい

 

スタディサプリ

スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)
公式サイト:https://eigosapuri.jp/

僕は基本的に独学は書籍で十分だと思っている派なのですが、英文法に関しては、講義の方がはるかに理解しやすいすと思います。

大学受験用のスタディサプリもあり、これもすごくいいのですが、他の大学受験科目(国語や数学など)が不要であれば、より英語関連コンテンツが充実しているこちらのスタディサプリENGLISHがいいかなと思います。

今なら7日間無料でお試し可能です。

7日間講義受けるだけでも、全く違ってくると思います。

 

おすすめポイント

  • とにかく分かりやすい講義
  • TOEIC本番同様の問題集を、模試20回分相当以上収録
  • 7日間無料でお試し可能

 

まとめ

まとめます。

  • 文法は従うべきルールではなく、便利に使いこなすべきツール。文法の便利さをありがたく享受して英語を効率的に勉強しよう
  • 実際に話すときには文法をそこまで気にしなくても大丈夫。文法通りに話している人なんて誰もいない
  • 文法を知識として身につけるだけでは、実用には不十分。学習した文法事項はすぐにアウトプットにつなげよう

 

Amazonシアトル本社で学んだサバイバル英語仕事術

海外で6年間仕事をする中で学んだ、英語がペラペラじゃなくても英語で仕事をこなすための技術をまとめました。

海外や外資系企業で英語を使って働いている人、これから働きたいと思っている人には是非読んで頂きたいです。