こんにちは。ゆう(@honkiku1)です。
2013年に駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの赴任先の支社が倒産。半年間に渡る就職活動の末、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。
そんな経験を活かし、このブログではアメリカで就職するためのポイント、アメリカでの仕事や暮らし、英語の学習方法などについて日々紹介しています。
今回は、僕のお気に入りの英文ライティングの学習法をご紹介したいと思います。
これに粛々と取り組むだけで
- ネイティブっぽい、こなれた英文が書けるようになる
- 英語を話す際にも、まとまった量の英文がスラスラ浮かぶようになる
などなど良い事ずくめなので、ぜひ取り組んでみてください!
前に下記の記事でも触れましたが、書く力って話す力に直結している(書けない英語は話せない)ので、ライティングの学習ってめちゃくちゃ重要だったりします。
こんにちは。ゆう(@honkiku1)です。 2013年に駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの赴任先の支社が倒産。半年間に渡る就職活動の末、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。 そんな経[…]
その上、今はコロナ禍で在宅でのリモートワークが増えたため、以前よりもメールやチャットなどテキストベースのコミュニケーションの比重が上がっています。
英語を「書く力」の重要性がますます上がっているということです。
この状況って、英語を話すのがそこまで得意ではない僕みたいな純ジャパにはむしろ追い風で、コロナ前よりも仕事がしやすくなったりしてるんですよね。
というわけで、英語ライティング力を磨いて、ネイティブとの差を縮めてしまいましょう!
オススメのライティング学習法:原文復元法
ライティングの学習と聞いて、ぱっと思いつくのは
- 自分で英文をゼロから書いてみる
- 既存の英文を写経する
のどちらかかなと思います。
なんとなく①の方が多い気がしますね。
大学受験の英作文の勉強もこんな感じだったと思います。
自分で英文をゼロから書いてみるのは確かに必要なステップではあるんですが、慣れないうちにいきなり取り組むと
- 英語らしくない、いかにも日本人が書いた英文になってしまう
- 書いた英文が正しいかどうか判断できない
- いつも同じ単語や表現を使ってしまう
- そもそも自分が英語で書けることしか書かない
みたいな課題に直面したりします。
なので、初めのうちは②のように既存の英文にもとづいて学習した方が効果的だと思うのですが、単に写経するだけだと
- 英文の内容をきちんと理解せず、写すことに集中してしまう
- 冠詞の使い方や時制などの細かい部分にあまり注意を払わない
- 意外と頭に残らない
などの課題があります。
これらの課題を解決するための学習法としてご紹介したいのが、「原文復元法」です。
ちなみにこれは僕のオリジナルの学習法ではなくて、以前にも紹介したことがある下記の書籍で学んだ方法です。
原文復元法のやり方に加えて、学習用の例文が豊富に用意されているので、ライティングに不慣れな人はここから始めると良いと思います。
英文を読んだり書いたりできるかどうかは、どれだけ適切な語句や構文を思いつくかどうかにかかってきます。そのためには、多くの英文が頭に入っていなければなりません。英文を自分のものにするための有効な学習法が原文復元法なのです。5行程度の英文を読んで和訳する、その自分の和訳をみて英文になおす、自分のつくった英文と原文をチェックする。まとまった英文を書く練習が英作文力を養います。英語中級以上をめざすための第一歩の本。
原文復元法のやり方
「原文復元法」なんていうお硬い名称がついていますが、そのやり方はいたってシンプルです。
- 学びたい英文を選ぶ
- 英文を日本語に訳す
- 日本語訳をもとに元の英文を書く
- 元の英文を完璧に復元できるまで③を繰り返す
- 少し時間をおいて復習する
①学びたい英文を選ぶ
①で英文を選ぶときには、自分が関心のある分野のものを選ぶと良いです。
分量はだいたい1パラグラフぐらいが良いと思いますが、初めは少なめ(1〜2文)から始めた方が心折れずに長続きします。
わざわざ英文を探すのが面倒な人は、以前下記の記事で紹介したように英語のニュースレターを購読(購読と言っても基本的には無料のものばかりですが)して、その中から気に入ったものをピックアップしておくと良いと思います。
こんにちは。ゆう(@honkiku1)です。 2013年に駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの赴任先の支社が倒産。半年間に渡る就職活動の末、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。 そんな経[…]
僕の場合は、この段階で原文を1回ノートに書き写すようにしています。
②英文を日本語に訳す
②で日本語に訳すときには、直訳ではなくできるだけ自然な日本語になるようにした方がいいです。
そうすると、③で英訳するときに「自然な日本語」と「自然な英語」のギャップを認識することができます。
例えば、「Some people say 〜」は直訳すれば「何人かの人は〜と言います」となりますが、そんな日本語見たことないですよね?
自然な日本語なら「〜と言う人もいます」ぐらいになるかと思います。
自分で英文を書く際、「〜と言う人もいます」と言いたいときに「There are people who say 〜」ではなく「Some people say 〜」と言えるようにしたいですよね。
そのためには、②で日本語訳をするときにできるだけ自然な日本語にしておいて、その自然な日本語から自然な英語に復元する練習をしておく必要があるわけです。
(「There are people who say 〜」が間違っているわけではないですが、シンプルに「Some people say 〜」と言った方が自然ですよね)
③日本語訳をもとに元の英文を書く
元の英文は見ずに、②で作成した日本語訳だけをもとにして元の英文の復元を試みます。
ついさっきまで見ていたはずの英文なのに、いざ日本語から復元しようとするとかなり難しいことに気づくと思います。
ここ、写経だとどうしても「書けるつもり」になってしまいますが、日本語をもとに英文の復元を行う「原文復元法」なら、自分のできなさを容赦なく突きつけてくれます笑。
④元の英文を完璧に復元できるまで③を繰り返す
③で英文を書いたら、原文を見て答え合わせをします。
そして、一箇所でも間違えていたら再度全て書き直します。
これを、元の英文を完璧に再現できるまで繰り返すわけです。
ちなみに僕の場合は、だいたい4〜5回目でようやく完璧な原文が復元できるようになります。
元の英文を復元するときには、文字通り「完璧」を目指します。
冠詞等の違いはもちろん、大文字・小文字の違いやコンマの有無まで徹底的にこだわることで「原文の著者は何故ここを大文字にしたのか」など、深く考察することができます。
写経だと英文を見ながら書き写すだけなので、なかなかこういった細部の間違いに気づくことってできないんですよね。
⑤少し時間をおいて復習する
人間って忘れる生き物なので、一度完璧に復元できるようになった英文も何日かしたらほぼほぼ忘れてしまいます。
ここで何もしないと、たぶんそのまま一生忘れたままになってしまいます。
これ非常にもったいないので、何日か時間を置いたあとに必ず復習をするようにしましょう。
僕の場合は、平日5日間は毎日1パラグラフずつ新しい英文で原文復元法を行い、週末2日間はその週に学習した英文の復習にあてています。
毎回、「こんなの本当にやったっけ?」と不思議になるほど忘れていますが、復習を経た英文はかなり定着した感があります。
英文添削サービスを併用する
原文復元法の練習を2〜3週間も続けていると、自信を持って使える英文や表現のストックがかなり増えてきます。
そうなってきたら、原文復元法と並行して自分で実際に英文を書く練習も始めると良いです。
ただ、ライティングは誰かに添削してもらわないと、文法の間違いや表現の不自然さに気づけません。
ライティングの練習において、ネイティブ(もしくは英語の専門家)による添削は必要不可欠です。
もしにネイティブに添削を頼めるのであれば、それで良いと思います。
それが難しいのであれば、最近はネットで格安で英文添削サービスを提供している会社がいくつかあるので、そういったサービスを使うのが良いでしょう。
下にいくつか有名なところを紹介しておきます。
実践英語を1日1題。着実に英語力を伸ばすなら【HiNative Trek】
これは、ライティングとスピーキングを一度に鍛えられるサービスです。
平日毎日、英作文と発音の課題が届き、強制的にアウトプットの機会を持たされます(笑)
大まかな流れとしては以下のとおりです:
- 平日毎日課題が届く
- 英作文と発音を投稿
- すぐに模範解答を音声つきで確認可能
- 13時までに投稿された課題は、その日のうちに英語ネイティブの先生が音声つきで添削
- 質問があれば3往復まで追加で質問可能
データとして残るので、復習しやすいのも嬉しいですね。
アプリでもブラウザでも、どちらでも利用可能です。
スマホ時代の本格的英語学習サービス HiNative Trek
公式サイト: https://trek.hinative.com/
166円からの英文添削【アイディー】
こちらは、英文の添削により特化したサービスです。
ただ添削するだけでなく、「なぜそうなるのか」の丁寧な解説付きです。
添削結果に一喜一憂するだけでなく、この解説をしっかりと読み込んで1つ1つ腹落ちしていくことが重要です。
世界中の英語専門家が24時間待機していて、24時間利用可能となっています。
また、毎日日替わりで英作文の課題に挑戦することも可能です。
価格は1回166円からからとリーズナブルで、スマートフォンやタブレットでも利用可能です。
さらに、今ならメンバー登録で1200円分のポイントプレゼントキャンペーンを実施中です。
すぐに使う予定が無くても、とりあえず登録しておくといいかなと思います。
オンライン英語添削 アイディー
公式サイト: https://idiy.biz/
まとめ
「原文復元法」によるライティング学習の進め方を紹介してみました。
簡単にまとめておきます。
- リモートワークでテキストベースのコミュニケーションが増え、ライティング能力はますます重要になっている
- ライティング力を鍛えるとスピーキング力の向上にもつながる
- いきなり自分で英文を書き始めようとしたり英文の写経ばかりを繰り返すより「原文復元法」がオススメ!
- やり方はこれだけ!
- 学びたい英文を選ぶ
- 英文を日本語に訳す
- 日本語訳をもとに元の英文を書く
- 元の英文を完璧に復元できるまで③を繰り返す
- 少し時間をおいて復習する
- 慣れてきたら英文添削サービスを活用して更にレベルアップ!
僕は個人的には、シャドーイングよりもライティング学習の方が英語の発信力が伸びたのを実感しました(個人差はあると思います)。
もしスピーキング力の伸び悩みを感じていたら、一度「原文復元法」によるライティング学習を試してみて下さい!