知らなきゃ聞き取れるわけない!英単語の「本当の」発音

リボン リスニング
お兄さん
お兄さん

今日は、具体的なリスニングのトレーニングの2回目だね。

リスニングプロセス

お兄さん
お兄さん

この図の、「言語として認識する」ステップの課題克服法を見ていくよ。

イヌくん
イヌくん

はーい。

お兄さん
お兄さん

もし忘れちゃってたら、前のお話をおさらいしておいてね。

課題のおさらい

もう何回でも言いますけど、英語のリスニングってほんっっっとに難しいですよね。

その難しさの要因の1つとして、「英単語は実際の会話の中では辞書通りには発音されない」ということをお話しました。

今日は、英単語が実際の会話の中ではどのように発音されるのか、特に「弱形」と「リエゾン」に焦点を当てて説明したいと思います。

弱形

弱形ってなに?

「弱形」という言葉は「リエゾン」と比べてそれほどメジャーではないので、聞いたことが無い方もいらっしゃるかもしれません。

試しに辞書で”can”を引いてみてください。

発音の欄を見ると、「k(ə)n, 《強》kæn」のように、複数の発音が書かれていると思います。

ここで、《強》の後に示されている発音が、おそらく皆さんが学校で習ったであろう基本の発音で、強形と呼ばれます。一方、何も印が無いもの、もしくは辞書によっては《弱》と書かれているものが、弱形です。

このように、英単語の中には弱形と強形という複数の発音を持つ単語が存在します。

そして、会話の中ではほぼ100%、弱形の発音が使われます。

学校で習った強形の発音は会話の中では使われないのです。

ここで注意すべきなのは、「弱形」といっても「弱く発音される」という意味ではない、ということです。「弱くなる」のではなく、「発音が変化する」のです。

弱形を持つ単語

全ての英単語が弱形を持つわけではありません。

基本的には、be動詞、接続詞、冠詞、助動詞、前置詞、人称代名詞が弱形を持つと考えておけば間違いありません。

それほど数は多くないので、以下で確認しておきましょう。

品詞単語強形弱形
be動詞bebiːbi
amæm(ə)m
isɪzz, s
areɑːrər
waswʌz, wɑ(ː)z|wɔzwəz
werewəːrr
beenbiːnbɪn
接続詞andænd(ə)nd, (ə)n
butbʌtbət
thanðænð(ə)n
thatðætð(ə)t
冠詞aə
anæn(ə)n
theðiːðə, ði
助動詞doduːdʊ, də, d
doesdʌzdəz, dz
havehævhəv, əv, v
hashæzhəz, əz, z, s
hadhædhəd, əd, d
cankænk(ə)n
willwɪlw(ə)l, (ə)l
mustmʌstməs(t)
shallʃælʃ(ə)l,ʃə, ʃ
couldkʊdkəd
shouldʃʊdʃəd, ʃd
wouldwʊdwəd, əd
前置詞atætət
forfɔːrr,fr
fromfrʌm, frɑ(ː)m|frɔmfrəm
ofʌv, ɑ(ː)v|ɔvəv, ə
totuːtə, tu
人称代名詞memiːmi
youjuːju,
yourjʊər|jɔːr
hehiːhi, i
hishɪz(h)ɪz
himhɪm(h)ɪm
sheʃiːʃi
herhəːrr,əːr,ər
wewiːwi
usʌsəs
themðemð(ə)m

(発音記号は『ウィズダム英和辞典』より)

全体として、発音するのにエネルギーを使う音が省略される傾向がありますね。

例えば、a、æ、ʌなどはəになったり、語尾を伸ばすところが省略されたり。また、 he、him、hisはhの音が抜けてi、ɪz、ɪmになります。

これらの音は、聞き取れなくて当たり前なんです。だって、発音されてないんですから。

リエゾン

リエゾンってなに?

リエゾンは弱形よりは遥かにメジャーなので、多くの英語学習者が一度は聞いたことがあるかとは思います。

簡単に復習しておくと、文章中で隣り合う単語の末尾と先頭の音がくっついて発音が変化することです。

例えば”Thank you”は”θæŋk juː”ではなく”θæŋkju”とくっつけて発音しますよね。

「センキュー」はもはや日本語なので問題無く聞き取れると思いますが、例えば「カインダ」や「ピッカッポン」がそれぞれ”kind of”と”pick up on”であるということは、リエゾンの知識が無いと分かりません。

リエゾンは、自分が話すときには必須というわけではありませんが、ネイティブの英語を聞き取るためには必須の知識と言えるでしょう。

いつリエゾンするの?

前後の単語をなんでもかんでもくっつければいいというものではなく、リエゾンにはいくつかのパターンがあります。

パターン1:子音+母音

“kind of”が「カインダ」になったり、”pick up on”が「ピッカッポン」になったりするパターンです。

前置詞は弱形になっていることにも注意してください。

パターン2:子音+子音

“thank you”が「センキュー」になったり、”get you”が「ゲッチュー」になったりするパターンです。

子音のあとに”you”が来たらだいたいこれです。

おすすめの教材

ネイティブ発音が3D映像でわかる! 英語の発音トレーニングBOOK

ネイティブ発音が3D映像でわかる! 英語の発音トレーニングBOOKは、前回の発音記号トレーニングでもご紹介しましたね。

今回紹介しなかったフラップやリダクションなどについても簡単に説明されていて、ネイティブ発音を理解するのに非常に役立ちます。

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おすすめできないポイント

  • 発音記号が日本で一般的に使われているIPAとは異なるので慣れが必要
  • 全編英語なので、初心者にはおすすめできない。TOEIC700は必要か?
  • ボリュームがすごいのでサクッと復習するのが難しい

まとめ

  • ネイティブは会話の中では辞書通りに発音していない
  • be動詞、接続詞、冠詞、助動詞、前置詞、人称代名詞は、会話の中では「弱形」と呼ばれる省エネな方法で発音される
  • 「子音+母音」や「子音+子音」は、前後の単語の末尾と先頭がくっついて発音が変化する
リスニング

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5. 言いたいことを口頭できちんと伝える技術
6. まとめ:もう始めてしまいましょう
 
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