
じゃあ、受験英語の復習に入っていくよ。
今日は文法の勉強の仕方だね。

はーい。でも、英文法の参考書ってとってもたくさんあるから、どれを使えばいいのか迷っちゃうね〜。

そうだね。
今日は、勉強の仕方と、おすすめの教材もいくつか紹介していくね。

わーい。
受験英語の弱点を補って、使える文法力を身につけよう
前にもお話したように、受験英語は世間で言われているよりも遥かに実用的だと思っています。
ただし、受験英語には1つ大きな弱点があって、この弱点のために、「受験英語なんて勉強しても英語が実際に使えるようにはならない」と言われているのだと思います。
受験英語の弱点
受験英語の弱点とはズバリ、アウトプットする機会の少なさです。
英語の運用力を本当に測ろうと思ったら、英語による面接とエッセイがベストだと思います。
しかし、それでは採点する側の労力が膨大なものになってしまいますよね。
なので、その代替手段として、現在の選択式や穴埋め問題が広く採用されているのです。
穴埋め問題は、知識の確認のためには良い方法なんです。
しかし、穴埋め問題だけ一生懸命やっていても、英語を話せるようにはなりません。
そこからもうひと手間が必要なんです。
常にアウトプットを意識した勉強を心がけよう
受験英語の弱点を補うためには、「自分はこの知識を、アウトプットに使えるレベルにまでマスターできているだろうか?」と常に問い続けることです。
確かに問題は解ける。でも、この文法知識を英作文や会話で活用することができるだろうか、と。
大人の英語学習の目的は、問題を解くことではなく英語を使うことですから。
そのために、比較的お手軽にできて効果も高いのは、その日に学習した文法を使って、英作文を書いてみることですね。
1センテンスだけだと簡単に書けてしまうので、自分で簡単なお題を決めて、1パラグラフぐらいがんばって書いてみるといいです。
ここでのポイントは、英作文を口頭で済ませてしまわずに、きちんと紙に書き出してみることです。
口頭だと、多少知識があやふやなところでも、なあなあでやり過ごせてしまうんですよね。
紙に書き出すことによって初めて、自分がどの程度理解できているのかを客観的に知ることができます。
おすすめの教材
それでは次に、おすすめの教材を紹介していきますね。
今まで英文法の本はいろいろなものに目を通して来たんですが、大人の英語学習者にベストのものと考えると、下記の2つになりました。
『大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス』シリーズ
自分のレベルに合わせて選んで下さい。
これは、今まで僕が見てきた文法関連の本の中ではイチオシです。
英文法についてはこの本の内容をおさえておけば、実用英語としては必要十分だと思います。
おすすめポイント
1. 英文法の参考書にありがちな事項の羅列ではなく、一言で本質を示してくれるので、すっきり頭に入る

例えば、現在形の用法って普通は「習慣」「不変の真理」「確定した未来」なんて教わるよね。

聞いたことある気がするー!
正直、何のことだかよく分かんないよねー。

この本では、そもそも「現在形」っていう呼び方が悪い。「現在・過去・未来形」って呼ぶべきだ。現在形は、現在も過去も未来もずーっと成り立つことを言うのに使うんだ。って説明してくれるんだ。

なるほどー。それが場合によって「習慣」だったり「不変の真理」として解釈されるだけってことだね。確かに全然分かりやすいー!
2. 練習問題は、知識の確認のために最低限必要な問題数だけを、良問に絞って掲載している

僕たちが英語を勉強するのは、試験問題を解けるようになるためじゃないからね。練習問題は、勉強した文法知識が実際の英文でどのように使われているかを確認するためだから、いたずらに多くの問題をやる必要は無いと思うよ。
3. 下で紹介しているスタディサプリの講義内容との親和性が高く、講義の復習に使いやすい

動画は、気になった箇所をパッと見直すのにはちょっと不向きだから、講義と同じような構成の書籍があるってすごく助かるよ。
スタディサプリ
スタディサプリ(https://studysapuri.jp)は、リクルートが運営している、大学受験生を対象にした教育サービスです。月額980円で、予備校のような講義動画をいつでもどこでもアプリで視聴できます。これはハッキリ言ってめちゃくちゃおすすめです。
僕が最初にスタディサプリというサービスの存在を知ったのは、漫画『ドラゴン桜2』からでした。『ドラゴン桜2』では、「授業はすべてスマホのスタディサプリで済ませればいい。それで東大に受かる!」と言っていました。僕はこれを読んだときには正直、「なーんだ。『ドラゴン桜2』はスタディサプリの宣伝マンガだったのか。一世を風靡した『ドラゴン桜』も地に落ちたなあ」と思っていました(失礼w)。
次にスタディサプリについて知ったのは『新・独学術――外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』を読んだときでした。この本の「大学受験の勉強を通して教養を身につける」という考えに興味を持った僕は、昔苦手だった歴史や政治経済のやり直しをしようと思い、スタディサプリを始めました。
歴史や政治経済の講義を聞くかたわら、一応聞いてみるかという軽い気持ちで関正生先生の英文法の講義を聞き始めたのですが、正直たまげました。高校でやっていた英文法の授業は何だったのか、と。上述した書籍と同様に、英文法の本質を一言で表す講義スタイル。厳選された練習問題。計算され尽くされた授業の進行。超速の板書。この講義を聞くだけでも、月額980円を払う価値は十分あると思います。
おすすめポイント
- 圧倒的に分かりやすい講義

上で見た書籍よりも、講義の方が分かりやすさは上かな。
もし余裕があれば、講義を聞いて書籍で復習っていうスタイルがベストだと思うよ。
まとめ
- 文法を知識として身につけるだけでは、実用には不十分。学習した文法を使って英文を作成し、アウトプットする力につなげよう。
- 教材は、スタディサプリと『大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス』シリーズの併用がベスト。

講義→練習問題→英作文→書籍で復習っていうサイクルを一通りこなせば、英文法については大丈夫じゃないかな。

もしどちらかしかやる余裕がなかったらどっちがいいかなー?

僕ならスタディサプリかな。スキマ時間にさっとスマホを取り出して聞けるからね。でも、もし余裕があれば是非併用をおすすめするよ。

よーし。僕がんばるよー。
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